なぜなぜ5回 -臨床の問題を整理するコツ-
こんにちわ☺
ごんです(^^)/
日々の臨床の中で疑問に思うことはたくさんありますよね。
・大腿骨頸部骨折の術創部の痛み
・膝の筋肉じゃないところの痛み
・認知症の方の不穏の原因
などなど・・・。
なんでだろう・・?
って悩んで原因を追究していくかと思います。
原因を突き詰めていくには
感覚的に答えを出すのではなく
論理に基づいた根拠が必要です。
だってそうでしょう?
お医者さんに通って
ごん「先生、腰が痛いんですけど・・」
先生「ごんくん、君は圧迫骨折の可能性があるね。すぐに入院しよう。」
えええええw
ってなりますよね普通。
腰が痛い原因を探るために問診や検査(画像検査や整形外科的テストなど)を行い、
根拠のある中で治療(例えば痛み止めの処方やブロック注射など)にあたると思います。
でないと誤診になってしまいますよね💦
そこで大事なのが前述した
「論理に基づいた根拠」
なのです。
ロジカルシンキング(論理的思考)
と言いますよね。
ロジカルシンキングにあたっては
「AとなるのはBだからだ」
と、AとBが紐づいていることが必要です。
例えば
「片麻痺の方の歩行のクリアランス低下は蹴り出しが行えていないからだ」
「大腿骨頸部骨折の術創部の痛みは術創部に炎症が起きているからだ」
というようになります。
もちろんAに対してBは仮説の段階では1つではありません。
クリアランス低下は下肢の随意性が低くてもなり得ますし、反対の立脚の問題でもなり得ます。
術創部の痛みもまたしかりです。
いくつもの仮説の中から新の原因を探ることもリハビリの難しいところでありおもしろいところと言えるのではないでしょうか。
もちろん原因も1つではなく幾重に重なっていることもあります。
仮説を多く出せることでその方の真実に近づける可能性は高くなります。
仮説の中から正しい問題点を抽出できることはとても大事です。
そうやって臨床の中で推論を繰り返していくことがセラピストにとって大切なことだと思います。
そしてやっと本題w
臨床推論をしていく上で原因を追究していくわけですが
問題点として出したいのは機能障害だったりします。
そこでご紹介するのが
世界のトヨタ
の安全管理室で行っている
なぜなぜ5回
(なぜなぜ分析とも言います)
という分析手法です。
これはなぜを5回繰り返すと真の問題に近づく、と言われています。
上の例えで言えばこんな風にまとめれます。
(あくまで机上の推論ですのでCPGが賦活されていないこととか、下腿三頭筋の筋緊張の問題とか可能性はたくさんあります。)
こういった画像のように一連の流れをまとめることも頭の整理としてはいいものです。
ロジックツリーと言われるフレームワークもあるので是非調べてみてください。