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糖尿病の神経障害の原因?ポリオール代謝異常って?

こんばんわ!

ごんです。

 

前回、生活習慣病の恐ろしさを目の当たりにしました(自分で記事書いたけどw)。

 

rea.hatenadiary.jp

 

あっ、この記事健康診断前・・w

健康診断が終わると気持ちが緩むのはなぜでしょう・・・。

 

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今日は糖尿病のことを書きたいと思います!

 

 

糖尿病

糖尿病(とうにょうびょう、ラテン語: diabetes mellitus、DM)は、血糖値やヘモグロビンA1cHbA1c)値が一定の基準を超えている状態をさす疾患である。東洋医学では消渇と呼ばれる。なお、腎臓での再吸収障害のため尿糖の出る腎性糖尿は別の疾患である。

 

糖尿病は高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、長期にわたると血中の高濃度のグルコースがそのアルデヒド基の反応性の高さのため血管内皮のタンパク質と結合する糖化反応を起こし、体中の微小血管が徐々に破壊されていき、糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症などに繋がる。

 

糖尿病患者の90%は2型であり、これは予防可能な病気である。2型糖尿病の予防や軽減には、健康的な食事、適度な運動、適切な体重管理、禁煙が有効である。

 

世界における有病率は9%であり3億4,700万人、世界のDALYの19位を占め(1.3%)、2012年は150万人が糖尿病により死亡した。糖尿病による死者の8割は中低所得国であり、さらにWHOは2030年には世界第7位の死因となると推定している。

糖尿病 - Wikipedia

 

こうやって改めてみると怖いですね・・・。

 

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糖尿病の三大合併症

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糖尿病の合併症~神経障害、網膜症、腎臓障害、動脈硬化~ | 知りたい!糖尿病

 

神経の障害・・・神経障害の症状は、手足のしびれや痛み、感覚の鈍麻(感覚障害)、味覚が鈍くなる(味覚障害)、下痢や便秘を繰り返す、立ちくらみ、発汗異常、尿が勢いよくでない、勃起障害(自律神経障害)、大腿や殿部筋の萎縮や筋力低下、足の変形(運動麻痺)など多岐にわたります。糖尿病による神経障害は末梢神経障害が生じます。

目の障害・・・糖尿病網膜症は高血糖により眼の網膜にある非常に細い血管がむしばまれる合併症です。
進行すると失明に至ります。糖尿病網膜症は自覚症状がないまま進行していきますので、早期発見と進行予防・治療のために、年に1回以上眼底検査を行うことが必要です。

 

腎臓の障害・・・糖尿病腎症は高血糖により腎臓にある非常に細い血管がむしばまれる合併症です。
進行すると、老廃物を尿として排泄する腎臓の機能が失われてしまうため、最終的に透析治療を要することとなります。この合併症も自覚症状がないまま進行していきますので、早期発見のためには、定期的に腎臓の機能を検査する必要があります。

 

神経障害は怖い・・!

腎症や網膜症が自覚症状のないまま5年、10年と経過し病状がかなり悪化してから気付くことが多いのに比べて、神経障害は手足のしびれなどの自覚症状がごく初期の段階から出現します。
腎症や網膜症は、人工透析の導入や失明につながり、快適な日常生活を妨げる重大な合併症です。

しかし、神経障害も放置すると服が着られない、シャワーを浴びることができないほどの激痛に進展しADLを制限します。

逆に神経が麻痺したり、足の壊疽や突然死の原因にもなります。

症状がしびれや痛み程度だと思って安易な判断をせず、十分に知識をもっていることが必要です。
神経障害は、初期のうちは血糖を厳格にコントロールすることで改善させることが可能です。

改善には1年以上かかることもあります。

 

神経障害に対する検査方法

上記で述べたようなさまざまな症状がでるので、症状について詳しく問診する必要があります。
また、神経障害に対する検査を行います。

・深部腱反射

腱反射用のハンマーで正常な反射が出るか確認します。反射弓を介して運動・感覚神経障害の指標になります。

・表在感覚検査

足底や足背を軽くさわり、感覚があるかどうか確認します。表在感覚障害の指標になります。

・深部感覚検査

音叉を用いた振動覚検査や位置覚・運動覚検査を実施します。深部感覚障害の指標になります。

・心拍変動検査

心電図検査のひとつです。心臓の拍動回数は、息を吸う時と吐く時で変化します。このような呼吸に伴う心拍のゆらぎは自律神経がコントロールしているので、心拍の変動が弱い場合には自律神経障害があることが疑われます。

・神経伝導検査

皮膚の上から神経を電気で刺激し、刺激の伝わる速度などを観測します。電気の刺激を与えるので、少し痛みを伴う検査です。症状のない糖尿病神経障害の診断を行うのに有用です。


神経の障害は、糖尿病以外の病気(脊柱管狭窄症や頸椎症・腰椎症、脳梗塞など)でも生じるため、糖尿病以外の病気による症状でないことを確認する必要もあります。

 

なぜ神経障害がでるのか??

コーヒーや紅茶を飲んだ後に溶けきれなかった砂糖が底に溜まっているのを見たことありませんか?

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血液中の糖分が増えると(高血糖)物理的に流れにくくなる、詰まりやすくなります。

これによって神経細胞に酸素や栄養がいかないことが一つの原因です。

 

そしてもうひとつがポリオール代謝異常の影響です。

簡単に述べると高血糖が続くことで体内の余分なブドウ糖の影響により細胞の活動メカニズムが狂い、神経細胞の中にソルビトールという物質が蓄積され(ポリオール代謝異常)、神経が障害されます。

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ポリオール代謝異常

人間の糖代謝には解糖系と呼ばれる主経路を使用して代謝します。

細胞内に取り込まれたブドウ糖の多くは、解糖系からクエン酸回路に入り、ATPの産生に利用されます。

高血糖に伴い取り込まれるブドウ糖の量が増えると、解糖系経路だけでは処理しきれなくなり、迂回経路(副経路)を通るようになります。

その一つがポリオール代謝経路です。

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アルドース還元酵素の働きを受けてソルビトールという物質に変換されます。

さらにソルビトール脱水素酵素によってフルクトース(果糖)になります。

この過程をポリオール経路といいます。

ソルビトールは細胞内に溜まりやすい物質ですが、通常はアルドース還元酵素の働きを受けるブドウ糖が少ないので問題になりません。

ところが、糖尿病では高血糖のためポリオール経路の持続的亢進が起こり、ソルビトールの蓄積などの代謝異常が生じ、神経組織の血流低下や神経伝達速度の低下など、細胞の機能が障害されます。

 

おわりに

いかがでしたか?

糖尿病の神経障害について簡単に説明しました。

臨床では、ATPの産生を介した糖の消費を考えた運動療法を展開することが非常に重要だな、と思っています。

 

もっと詳しく知りたい方、是非調べてみてくださいね(^^)/

 

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