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血液検査の見方①「CRPと白血球」

こんにちは!

ごんです!

 

普段の臨床業務に従事していると血液検査を見る機会ってよくありますよね。

でも見たらBNPやらAlb、KやCaとかアルファベットがたくさん。。。

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今日はその中でも「CRP」と「WBC」についてお伝えします!!

 

 

CRP

CRPは「C反応性蛋白」のことで、英語表記は「C-reactive protein」と書きます。

シー・リアクティブ・プロテインが読み方です。

読み方はいらないですねw

身体の中で炎症反応や組織破壊が起こっているときに血中に出現するたんぱく質です。

肺炎球菌のC多糖体と結合することで発見されたそうです。

同様の疾患で同程度の重症度の場合でも、CRPの上昇の程度には大きな個人差があるそうです。

そのため、CRPを標準値や他の患者の値と比較することはあまり有意義ではなく、一人の患者の経過を観察するために有用な指標といえるようです。

また、細菌性感染の炎症開始から6時間程度は上昇せず、反応が遅いのも特徴です。

炎症早期の指標としては白血球の左方移動、白血球数増加が有用となります。

日本以外では炎症の指標として一般的に用いられること自体が少なく、英語論文における指標はもっぱら白血球に依存しているようです。

 

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CRPの基準値

正常範囲 0.3 mg/dl以下

軽い炎症などが検討される範囲 0.4〜0.9

中程度の炎症などが検討される範囲 1.0〜2.0

中程度以上の炎症などが検討される範囲 2.0〜15.0

重体な疾患の発症の可能性が検討される範囲 15.0〜20.0

Wikipediaより)

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WBC

野球の祭典ではございませんw

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白血球のことです!

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↑こんなアニメが流行っていましたね( *´艸`)

 

白血球は英語表記では「White blood cell」となります。

読み方はホワイト・ブラッド・セルです。

更に詳しいアクセントはこちら(いらない?w)

白血球は身体の組織に侵入した細菌・異物を取り込み、消化・分解をします。

つまり免疫の働きをしています。

白血球が増加・減少するのは、体内に細菌が入り込んだり、炎症を起きていることを示します。

 

WBCの基準値

白血球数は個人差が大きく、また同じ人でも朝は少なく、夜になれば増加するという具合に、1日のうちの時間帯によっても変化します。そのため多少の変動はあまり気にする必要はないそうです。

成人 4,000~9,000/µL
小児 6,000~10,000/µL
幼児 6,000~18,000/µL
新生児 9,000~25,000/µL

(キャリタス看護より)

 

 

CRPWBCの関係性

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CRPWBCによる感染症の鑑別

CRPは細菌感染では上昇しますが、ウィルス感染では細菌感染ほど上昇しません。

このことから、細菌・ウィルス感染かの鑑別に有効です。

 

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ち・な・み・に!

ウイルス感染が原因である病気は「インフルエンザ」「感染性胃腸炎ノロウイルス)」「デング熱」「エボラ出血熱」など

細菌感染による病気は「肺炎球菌による肺炎」「大腸菌による膀胱(ぼうこう)炎」「サルモネラ属菌による食中毒」「溶連菌による咽頭(いんとう)炎」など

があります。

有名どころなので知っている病気もあると思いますがそれ以外にもあります!

 

細菌感染の発症時期の推定

 

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細菌感染後、WBCがより早期に増加し、CRPWBCより遅れて上昇します。

このことからCRPWBCの比較にて感染時期の推定が可能です。

WBCのみ高値であれば感染初期(A)

CRPWBCが高値であれば極期(B)

CRPのみが高値であれば感染後期(C)

と推定することが可能です。

 

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でもなんでCRPWBCの産生・増加に時間差があるのでしょう??

 

 

CRPWBCの産生メカニズム

 

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細菌感染時には、マクロファージから産生されるIL-6(インターロイキン6)により、肝臓でのCRP合成が促進されます。肝臓でのCRP合成にはある程度の時間を要するために、血中のCRP濃度が上昇するのは約6~12時間後となります。

一方マクロファージから産生される顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)により脾臓、肺、肝臓に蓄えられている好中球が血中に動員されることから、感染数時間後には血中のWBCが増加します。G-CSFは骨髄にも働き、好中球の産生を促進します。

 

終わりに

いかがでしたか?

血液データってなかなかとっつきにくいですが分かると臨床に必ず生きてきます!!

また続きを書くので是非!!ご一読くださいm(__)m

 

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