歩行における2つの"振り子"②「2重振り子」
こんばんは(^^)/
ごんです。
前回、振り子の話をさせて頂きました。
今回は振り子の中でも二重振り子の話です!
目次
二重振り子
歩行動作はよく振り子に例えられることが多いです。
二重振り子は歩行の中でも遊脚相に相当します。
二重振り子は回転する重心が2つある振り子のことです。
支点は股関節、重心は大腿と下腿にそれぞれ存在します。
歩行における二重振り子
これを歩行にあてはめると股関節を中心に回転する大腿、さらに加速度が付与された下腿の回転にあてはめることができます。
☝のInitial swingからMidswingで股関節を中心に大腿が回転していきます(股関節屈曲)。
Midswingから股関節運動が徐々に減速、回転運動が膝関節を中心に下腿に生じます(膝関節伸展)。
いわゆる二重振り子は上記内容までになります。
しかし、人体では関節可動域の影響もあり回転運動の軸が再び股関節に戻ります。
Terminal swingでは膝関節は最終伸展域へ、膝でこれ以上の回転運動が起こらなくなると再び股関節に回転軸が変わります。
股関節屈曲が生じ歩行の遊脚相が形成されていきます。
二重振り子の条件
このSwingを適切に行うためにいくつか条件があると思います。
・腸腰筋の伸張反射
@Night「脊髄の運動制御」の講義でもご紹介した「CPG」。
股関節の屈曲運動が適切に生じることが2重振り子の条件かと思います。
・膝蓋腱反射亢進の抑制
股関節屈曲を起こす筋肉の一つに大腿直筋があります。
大腿直筋は二関節筋なので、股関節屈曲と同時に膝関節伸展が生じます。
脳卒中片麻痺の方では筋緊張の亢進を有する方もおられるかと思います。
そうすると、レバーアームが延長し、2重振り子が機能しなくなるケースも少なくありません。
※これで全てではないですので色々と調べてみてください。
おわりに
いかがでしたか?
二重振り子運動が歩行中に生じることで力学的作用を用いてスムーズな運動遂行が出来ているのです!
こんな運動をしやすくなっている人間の構造ってすごいですよね・・・。
筋力いらねーじゃん!!
って思うくらい。(いりますよ←)
系統発生としてホモサピエンスの進化が成しえたものでしょう・・・。
@nightが『適切な目標設定導く理論』にテーマが変わって、姫路、加古川、神戸、明石の4都市で開催決定!!
奮ってご参加ください(^^♪