作業療法士(OT)さんってすごい。
こんにちわ!
ごんです(^^)/
最近すごく思うこと。
それは、
作業療法士(OT)さんってすごい。
ってことです。
私は理学療法士(PT)として臨床に従事しています。
今日はOTさんのすごいな、って感じたことを記事にまとめてみようと思います!
ごんの偏見も入っているかも・・あしからず。
作業療法士(OT)さんってすごい。
環境調整や自助具の引き出しの多さ
OTさんのすごいとこ。
まず一つ目は「環境調整や自助具のアイディアが豊富なところ」です。
PTさんって、機能に着目した上で、機能障害の改善を図ろうと考えていると思います。
それは決して悪いことだとは思いません。
むしろできるようになることはいいことだと思います。
今日アプローチしてすぐ結果がでるようになればとてもいいです。
でも臨床経験を積み、予後予測がある程度できるようになると時間を要すことも分かってきます。
そんな時に如何に「できるADL」として獲得するか、そして「しているADL」へと落とし込むか。
こういう時にOTさんの凄さを感じることができます。
例えば大腿骨頭人工骨頭置換術後の症例さん。
靴下が履けない→評価をして股関節屈曲可動域低下が問題だったとする。
PTさんは股関節屈曲可動域の低下の原因を探り、代償方法の検討含めリスク管理の上でアプローチすると思います。
改善に時間を要すかもしれない。そこの見極めはとても重要ですよね。
でもOTさんはすぐにソックスエイドを作られます。
この作る技術はもちろん、症例さんが使用手順を理解できればすぐにでも「しているADL」まで変化をもたらすことができる。
これはすごいことだな、と思います。
アイディア溢れるアプローチ
また、別の症例。
認知症で空間構成のエラーを有している方。
同居家族がおり、ご家族は介護負担感を感じられています。
PTさんは空間構成の障害に対して、感覚入力の変化などでアプローチしてみたりすることでしょう。
でも僕が見たOTさんは違いました。
介護負担感を感じているご家族と一緒にパズルに取り組むアプローチをしました。
症例の空間構成の障害の問題に対してアプローチすることはもちろん、家族と楽しい時間を共有することで家族の介護負担感にまでアプローチする。
これにはとても驚きました。
「身体機能」と「介護負担感」という問題を一気にアプローチできるわけですから。
この発想は私にはなくてとても勉強になったことを今でも覚えています。
目標の設定(プロセスの転換)
OTさんのすごいところ。
それは目標の設定にも表れてきます。
日々の臨床で目の前の症例さんに対して予後を考えたり、それを踏まえたうえで目標設定を立てていることかと思います。
新人の時にやった覚えがある方もいると思います、目標に「室内T字杖歩行自立」や「屋外独歩自立」などを設定すること。
でも違うんです。歩行って基本動作なんです。
その先に症例さんのやりたいことがあるはずなんです。
言ってしまえば歩行は「やりたいこと」に向かうプロセスにしか過ぎないこと。
例えばやりたいことが近所のスーパーに大好きなおせんべいを買いに行くこと。
だった場合に、転倒リスクを認めて運動機能としても行けるのがやっと、ってなる方なら本当に歩いて行くことを選びますか?
行けないかもしれない。行けなければ大好きなおせんべいも食べれないかもしれない。
それなら車椅子で行くことを選んであげたら?って発想の転換をしてくれるのがOTさんなんです。
目標に対してのプロセスの転換、視野を広く保てているOTさんってすごいなーって思いました。
作業のもつ意味を考える
そしてOTさんのすごさを最も垣間見たのは「作業のもつ意味」を考える機会を頂いたときでした。
同じ作業でもやっている人にとって捉え方は千差万別。
同じサッカーをするにしても、ダイエット目的で走るためにする人もいるでしょう。
ある人はサッカーを通じて仲間との共感を得られることに楽しさを見出だしているかもしれない。
そしてまた別の人は、自分が活躍することで注目を浴びることに悦びを見出だしているかもしれません。
同じサッカーという「作業」でも捉え方は人それぞれです。
この人にとってこの作業はどういう意味があるのか、この作業がこの人になにをもたらすのか?
そしてその作業はその人のアイデンティティとなり、人格を形成することもある。
自分の人生を充実させる「作業」を考える難しさと課題選択の重要性や慎重さを学べました。
私たちは「作業」を通じて症例さんの人生を彩れる可能性を持っている。
そんな考え方がとても勉強になり、今一度自分の臨床を見直すきっかけになったお話でした(^^)/
※読みにくい場合、理解しにくい場合は作業を行為や活動という言葉に置き換えてみてください。ごんも難しい文章と思いながらつくりましたw
~~~現役作業療法士の横やりです。~~~
患者さん・利用者さん個々にあった作業を提供できることだと思っています。
その作業とは、楽しみなものであったり、役割であったり、趣味となるものであったり、日常でホッとできるものなど、多岐にわたると考えています。
僕たちは友だちや知り合いのことを紹介するとき、その人が行う作業を用いて表現しています。例えば、「理学療法士の〇〇さん」「サッカー大好きな〇〇さん」「ラーメン大好き小池さん」などが分かりやすいと思います。
『たとえ障害を持っていたとしても、やりたい事ができるように。』
作業が持つ特性を理解し、対象者の生活歴(作業歴と言うべきですが)から何に価値を置いている人なのかを推察する。そして、アプローチへ展開していく。
作業療法士だから身体機能訓練をしなくてよい…そう極端におっしゃる方もおられます。でも、僕は身体機能もしっかりとアプローチできることが、患者さん・利用者さんとの最初のラポール形成の大きな要因になると思っています。(素晴らしい作業療法士には必要ない事なのかも知れませんが。)
っと、作業療法士が口を挟んでしまいました。ごんにパソコンをお返ししますw。
~~~お邪魔しました。~~~
職場には同じリハビリテーション専門職でも学んできた内容が、学ぶことが違う専門職がいることかと思います。
そんな他のリハビリテーション専門職と是非話をしてみてください。
自分の考え方が覆るかもしれません。
リハビリテーション観が変わるきっかけがあるかもしれません。
全てはリハビリテーションを受ける症例さんのために。
次回より@nightが『腰痛と動作分析』にテーマが変わって、姫路、加古川、神戸、明石の4都市で開催決定!!
奮ってご参加ください(^^♪
お申し込みはこちらから
↓ ↓ ↓
■□■□Re:Aセミナー開催中!!■□■□